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2004年12月29日 (水)

輻射熱暖房~本編~

お疲れ様です。ようやく本編です。

輻射とは、温度を持っている物体から放出される熱で同じような熱を出している物体(人間や部屋の床、壁、天井など)を直接暖めるものです。

日向ぼっこをしていると、気温が低いにもかかわらず、暖かく感じますよね。あれが輻射による暖かさです。

輻射熱暖房であるオイルヒーターで有名なデロンギ社(イタリア)のカタログに次のように書かれています。ちょっと長いですが、引用します。
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冬でも日なたに出ると全身がぽかぽか暖かく感じられます。これは太陽の輻射熱のおかげです。輻射熱は直接物体にあたり、そのものに熱を伝えるのが特徴。この現象を利用したのが、輻射暖房です。オイルラジエターヒーターからの輻射熱は、空気だけでなく、部屋の床・壁・天井などの表面温度(平均壁面温度)を上昇させ、その表面から2次的な輻射熱を放射します。このため、輻射型暖房は、室温をそれほど高めなくても快適な暖かさが得られます。

【冬の日なたぼっこ】
空気温度は低くても、太陽からの輻射のおかげで、日なたは暖かく感じられます。

【夏の寝苦しい夜】
温度計を見ると24~5℃、それほど暑くないはずなのに寝苦しいのは、昼間太陽光線で熱を持った屋根(天井)や壁が、夜になっても冷えず、室内に向けて輻射熱を発しているからです。

体で感じる暖かさ≒(室内の空気温度+平均壁面温度)÷2


これは、輻射熱のことをとてもうまく説明されていると思います。

床や壁、天井の温度が低いと体感温度は低く感じる。よくコンクリートだけの部屋は何となく冷たく感じたり、引っ越しなどで部屋の荷物が全てなくなった部屋が寒く寂しげに感じたりするのは、この輻射熱が低いからなんですね。

だから、コンクリートの壁に壁紙を貼ったり、フローリングの床にカーペットを敷くなどして表面の温度を高くすることにより、体感温度は上がるわけです。

また、窓に厚手のカーテンを掛けることは、外気との断熱効果に加えて、窓からの(冷たい)輻射熱を遮る効果もあり、部屋が暖まりやすいということです。

100円ショップでも売ってるようなアルミの断熱シートを床(カーペットの下)にひくだけでも効果は変わってきます。

オイルヒーターは3万~4万円と普通の暖房器具に比べやや割高です。それに電気代も高く掛かってしまいます。オイルヒーターを導入しなくても、上記のようなちょっとした工夫で体感温度を上げることが出来ます。この冬を暖かく快適にそして経済的に過ごしてみてはいかがでしょうか?
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(イラストと写真はいずれもデロンギ社オイルヒーターカタログより)

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コメント

ラナさん+ラナくん☆
こんばんは、暖房についてのご説明ありがとぅ
ござぃました!とってもよく分かるご説明で
ぉ勉強になりました(*~_~*)

輻射による暖房ってすごぃんですね!
ただ単に暖めるだけってゆっても
そんなにぃろぃろな種類があって、
それぞれ特性がちがぅってゆうのも
良くわかりました。

そうゆえば、ゆうきがヨーロッパに住んでいたとき、みんなぉ家はオイルヒーターが備え付けられてぃました(とゆうかそれ以外の暖房器具を見たことがありませんでした!)。向こうの方に聞くと、「これは空気じゃなくて家の壁や天井を暖めるものだよ」なんてゆっていたのを思い出しました。そのときは、「?」って感じでしたけど、ラナさんのご説明を拝見して、今ピンと来ました(^_^)

ラナさんには今年はたくさんのことを教わって
とってもお世話になりましたm(_ _)m
来年もょろしくおねがぃ致しますね!
それでは、来年もラナさん+ラナくんが幸せな生活を送れますょぅに…。

ゆうき☆さん、こんばんは。

輻射熱暖房の話、難しかったんじゃないでしょうか?どのように書けば、分かりやすくなるかな?と思いながら書いていました。

それにしても、ゆうきさんはヨーロッパに住んでいたんですね。そういえば、以前そんな書き込みを見た気もします。帰国子女ってゆうやつですか?現地語もペラペラなんでしょうか?

輻射も昨日書いた「かぎろひ」も気象に繋がるところがあるので、いろんなことをどんどん勉強していって、気象予報士試験合格に向けてがんばって下さいね。

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