ウェザーアトラス その3
前回の更新から早1ヶ月以上、そろそろ更新しないと約束を破ることになってしまいます。先日書いた、設定が出来ない原因も分かりましたので、やります。そう、お待たせしましたウェザーアトラスの紹介です。
3回目の今回は、「雨降りアラーム、警報・注意報アラームを設定しよう」です。
雨降りアラーム、警報・注意報アラームはウェザーアトラスの大きな特徴のひとつです。
あらかじめ設定した地点に雨が降り出したり、注意報や警報が発表されれば、ウェザーアトラスが知らせるという機能です。
雨降りアラーム設定方法は、次の通りです。
1.監視する中心を地図上でクリック
2.監視する半径を入力
3.アラームを発する最小雨量の入力
これらの条件で降水があると、アラーム音と共に画面のようなメッセージが出ます。


同様に、警報・注意報アラームでは次のように設定します。
1.監視する地点を地図上でクリック
2.監視する警報・注意報の種類を選択
選択した区域に警報や注意報が発表される(されている)と、アラーム音と共に画面のようなメッセージが出ます。


雨降りアラームはレーダーエコー(気象レーダー)データを利用しています。レーダーエコーは、1時間あたり0.5mm(相当)以上の雨を水平距離2.5km、時間10分間隔(データが発表されるのは観測から約5~10分後)で観測することが出来ます。
このデータとウェザーアトラスが得意とする地図情報(各データを緯度経度情報として処理し、地図上に表示させる)を組合せ、指定した領域にレーダーエコーのデータが観測されると、アラームを出すようになっているのです。
かなりの制度で雨降りを知らせてくれますが、元々レーダーエコーは誤差があります。そのため、0.5mmのような弱いエコーの場合、実際には降っていない場合があったり、逆に降っているのにエコーが出ない場合もあります。
また、監視範囲を拡げすぎると、遠い所の降水まで反応してしまいます。
この辺りは利用に当たって、注意が必要です。
レーダーエコーは2.5km、10分間隔で観測しているので、データ発表の遅れを考慮しても、その監視半径は10km~20kmが適当かと思います(初期値は30kmとやや大きくなっている)。
ウェザーアトラスの機能【目次】
第1回:概要(1月13日)
第2回:警報・注意報が発表されている地域がよく分かる(1月18日)
第3回:雨降りアラーム、警報・注意報アラームを設定しよう(今回)
第4回:台風までの距離を測ろう(4月5日)
第5回:地震発生!すかさずウェザーアトラスで確認しよう(4月11日)
第6回:アメダスや雲の動きをアニメーションで表示しよう(4月19日)
第7回:難しい気象用語もこれで安心(5月3日)
第8回:気象予報士試験対策にもなる?支援資料の見方(5月9日)
第9回:最近発生した地震の震源分布を表示しよう(8月8日)
最終回:ウェザーアトラスをカスタマイズしよう(8月27日)
「気象」カテゴリの記事
- かなとこ雲と僧帽弁(2020.09.02)
- 猛暑の要因は2階建て高気圧?(2020.08.15)
- 流域の回答例(2019.10.25)
- 流域(2019.10.24)
- 関東上空にブライトバンド現る(2020.03.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント