昨日ここで書いた「ENEX2005」に行ってきました。休日ということもあり、会場は一般の方も多く訪れていました。
以前にもここで地球温暖化を防止するために最も簡単に出来ることは「省エネ」と書きましたが、様々な省エネ機器、技術が紹介されていて、とても勉強になりました。
そんな中で、一般の家庭に導入する省エネ機器の内、私が個人的に最も効果が大きいと感じたのが、電力会社が推し薦めている「エコキュート」と呼ばれる給湯システムです。
エコキュートとは、空気の熱でお湯を沸かすものです。空気の熱で?どういう意味?と思われるかも知れません。
簡単に言えば、空気を圧縮すれば、ものが暖まる原理を使っているのです。気象でいう断熱圧縮と同じです(空気塊が下降して気圧が高くなれば、気温が上がるというやつ)。
エコキュートではこの圧縮する空気に二酸化炭素を使います。二酸化炭素を使うことにより、簡単に温度を90℃まで上げることが出来るそうです。二酸化炭素と言えば、地球温暖化の元凶として嫌われていますが、エアコンや冷蔵庫の圧縮媒体(代替フロン)に比べて、地球温暖化寄与度は低いのです。
では、どのくらい省エネかというと、与えたエネルギーの3倍のエネルギーとなって温水を作ることが出来、これまでの給湯器の30%のエネルギーを削減出来るそうです。
お湯は暖房と違って、季節を問わず年間を通じて使用するものです(真夏でも水風呂に入る人はほとんどいないですよね)。しかも、家庭で使うエネルギーの3分の1は給湯用エネルギーと言われています。
だからこそ、その導入効果が大きいのです。
ただ、既存の給湯器をわざわざエコキュートにするのは経済的にも大変ですし、屋外に設置するヒートポンプユニットや貯湯タンクユニットを設置する場所を確保するのが大変と言われています。
なので、新築やリフォーム時に導入を検討するのが適しているかと思います。
あっ、別に私は電力会社の回し者でもエコキュートメーカーの回し者でもありません。
展示品を見たり、担当者から説明を聞くのに一所懸命だったため、会場内の写真を撮りそびれてしまいました。下の写真は会場の外に展示されていた次世代自動車(どんなものか説明を見るのも忘れた)です。