東大寺・修二会(その1)
3月になりました。3月になると奈良・東大寺では「修二会(しゅにえ)」が行われます。修二会は、天平勝宝4年(752年)から1250年以上一度も途絶えることなく続けられている宗教行事です。多くの方は、修二会と聞いてもピンと来ないかも知れません。
しかし、奈良・東大寺二月堂の「お水取り」と聞けば、多くの方がピンと来るかと思います。
お水取りは、毎年3月12日の夜に二月堂の舞台から籠松明を振りかざすことで有名な行事として知られています。
そして、お水取りを含む三月に行われる宗教行事を修二会と呼ぶのです。二という字があるのは元来旧暦の二月に執り行われていたからです。二月堂という呼び名もそこから来ているそうです。
東大寺以外でも修二会は行われています。例えば、同じ奈良の薬師寺、ここの修二会は花会式とも呼ばれ、毎年3月20日から4月5日まで開催されます。
さて、東大寺の修二会は非常に厳しい修行と言われています。例えば、修二会に先立ち2月末から行われる「別火(べっか)」(前半の試別火(ころべっか)と後半の惣別火(そうべっか)に分かれる)では、外界との接触が断たれ、私語禁止、食事以外は飲食禁止、暖のない所での修行が行われるそうです。
修二会の本業でも厳しい修行が続けられます。お松明は修行中の道明かりに過ぎないのです。
(その2へ続く)
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コメント
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今日は、お水取りの最終日でした。
お天気に恵まれ、いい写真がとれたので、
TBさせていただきました。
大和路は、明日からいっきに春になりますね!
投稿: micho7 | 2005年3月15日 (火) 01:12
micho7さん、コメントのお返しが遅くなってごめんなさいでした。
二月堂舞台で一斉に焚かれる松明の荘厳さが伝わってくる写真ですね。
お水取りが終わっていよいよ春到来。これから暖かくなっていくのが楽しみです。
投稿: ラナ | 2005年3月19日 (土) 18:00