ええ加減にしてくれ春の雪(その1)
3月3日夜から4日午前中にかけて関東地方では、またまた雪の予報が出ています。しかも、今回は大雪の予報です。
関東南部の平地(東京都心など)の積雪は多いところで5~10cmと雪国の人達にとっては何ともないような積雪ですが、雪に慣れていないので大変です。
都心のほとんどの人は雪用履き物、雪用タイヤなど持っていません。それに5~10分間隔で電車が動いて多くの人が移動しています。なので、ちょっとの雪で都心は大変なことになるのです。
こんな大混乱を引き起こす都心の大雪、降るか降らないか、どのくらい降るかの予報は重要です。しかし、そう簡単に予報出来るものではないと言われています。
関東地方南部に雪を降らせるための条件として、一般的には次のようなことが挙げられます。
1.低気圧が八丈島付近を通過すること
・八丈島より南だと雨域が関東地方南部までかからない
・八丈島より北だと寒気が関東地方南部までかからない
という微妙な条件なんです。
2.地上付近の気温が3℃以下であること
高いと融けてしまいますからね
3.上空1,500メートル付近の気温が氷点下6以下であること
この気温だと地上付近が3℃以下になる
今回、この条件に当てはまっているかを確かめてみました。
まず、低気圧は八丈島の少し南を通過しそうです。しかし、今回は雨域が広いらしいです。
なので、1の条件クリア

4日9時の予想天気図(3日9時現在の24時間予想)
ちなみに、八丈島は高知足摺岬付近の緯線と東京付近の経線が交わる辺りにあります。
東京の4日朝の予想最低気温は0℃、日中の予想最高気温でさえ3℃(寒~)。
なので。2の条件クリア
下の天気図の青い部分が4日9時の氷点下6℃以下の予報エリアです。
おや?関東地方南部は氷点下6℃以上です。

4日9時の上空1,500メートル付近の気温予想
(3日9時現在の24時間予想)
しかし、天気予報ではほぼ雪が降ると言われています。
それは、なぜでしょうか?
(その2へ続く)
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
ラナさぁ~ん…
続きがとっても×2気になります(ToT)
ちょぅどゆうきも
「なんで-6℃以上なのに大雪ってゆうんだろぅ?」
って疑問に思っててぃろぃと
調べてたところなんです☆
投稿: ゆうき☆ | 2005年3月 3日 (木) 22:16
ゆうき☆さん、こんにちは。
じらしてしまってごめんなさい。日付が変わるまで待って下さーいm(__)m
文章は出来上がってるんですが、もうちょっと内容を確認したいのと3月4日の投稿としたいのです。今日はすでに3件も投稿してしまったもので。
投稿: ラナ | 2005年3月 3日 (木) 22:32