« 市町村合併に伴う細分区域の変更3月分 | トップページ | さくらの開花予想 »

2005年3月 2日 (水)

東大寺・修二会(その2)

東大寺二月堂・修二会(その1)の続編です。

お松明は修二会の期間中(3月1日~3月14日)毎日行われます。その中でも3月12日には籠松明が11本焚かれるために特に有名になりました。

では、なぜ「お水取り」と呼ぶのでしょうか?文字通り、水を取る行事が行われるためです。

3月12日の深夜から13日の未明に掛け、二月堂の若狭井(わかさのい)と呼ばれる井戸から香水(こうずい)を汲み上げられる行事がお水取りです。

お水取りの由来は、二月堂縁起という書物に書かれている次のようなことから来ているといわれています。

「実忠和尚二七ヶ日夜の行法の間、来臨影向の諸神一万三千七百余座、その名をしるして神名帳を定(さだめ)しに、若狭国(わかさのくに)に遠敷(おにう)明神と云う神います。遠敷河を領して魚を取りて遅参す。神、是をなげきいたみて、其をこたりに、道場のほとりに香水を出して奉るべきよしを、懇(ねんごろに)に和尚にしめし給ひしかば、黒白二の鵜(う)、にはかに岩の中より飛出(とびいで)て、かたはらの樹にゐる。その二の跡より、いみじくたぐひなき甘泉わき出(いで)たり。石をたたみて閼伽井とす。」

簡単に訳せば、
若狭国の遠敷(おにう)明神とという神様が魚釣りをしていたため、二月堂への参集に遅刻してしまった。そのお詫びに若狭国から香水を送ると言ったところ、突然岩の中から鵜が飛び出して、水が湧き出た。その湧き出た場所を閼伽井(あかい)=若狭井とした。

ということだそうです。


このお水取りに先立ち、3月2日に若狭(福井県小浜市)の若狭神宮寺では、「お水送り」という行事が行われます。

この日送られた香水は、10日間かけて二月堂の若狭井に届くと言われています。


今年の3月12日は土曜日です。相当の混雑が予想されています。また、KOTOコレ2005さんの情報によれば、三脚を使って撮影する場合は、あらかじめ東大寺から許可を貰う必要があるようです。

そのため、お松明を見られるのでしたら、3月12日以外に行かれるのが良いかも知れません。ただし、松明の本数は1本少ない10本、大きさも小さめなので、迫力は劣るかも知れません。

conv0065

関西地方では、昔から「お水取りが終わるまでは暖かならん」とか「お水取りが終わったら、春が来る」と言われています。

寒い日の多かった今年の冬ですが、春はすぐそこまで来ています。

しかし、やはり今日も寒~い{{ (>_<) }}

人気blogランキングへ
↑もし気に入っていただければ、クリックで一票を投じてくださいm(__)m。

« 市町村合併に伴う細分区域の変更3月分 | トップページ | さくらの開花予想 »

奈良」カテゴリの記事

コメント

 修二会(やっぱりしゅにえじゃ変換できない…)あれって女人禁制なんですよね。
 実はさだまさしが好きでして。彼が歌ってました。かなり昔の話しだけど。

 ところで、キリ番8888は取れなかったけど8989。これも結構すごいでしょ。

tokorinさん、こんにちは。

> あれって女人禁制なんですよね。
> 実はさだまさしが好きでして。彼が歌ってました。かなり昔の話しだけど。
>
修行そのものは選ばれた僧侶しか入れなかったと思います。

> ところで、キリ番8888は取れなかったけど8989。これも結構すごいでしょ。
>
8888取れなくて残念でしたね。しかし、8989でも良かったじゃないですか。
そんな自分は9000キリを踏んでしまいました(^^ゞ。

「お水取り」に行ってきました。
小雨が降っていたにもかかわらず、大勢の人でした。
年々、人が増えているような・・・?
三脚撮影ですが、1日と12日は、一般の人はできませんでした。
多分、報道用なのだと思います。

それにしても、「お水取り」の起源がよく分かり、勉強になりました。
ありがとうございました。

micho7さん、TB&コメントありがとうございました。

micho7さんの写真見せて貰いました。小雨でもあの状況ですか?驚きです。

確かに、以前は12日以外はそんなに多くなかったと思います。

> それにしても、「お水取り」の起源がよく分かり、勉強になりました。
> ありがとうございました。
>
micho7さんのブログやHPで京都や奈良に関する色々なこと書いますね。また、勉強しに行かせて貰います。

この記事へのコメントは終了しました。

« 市町村合併に伴う細分区域の変更3月分 | トップページ | さくらの開花予想 »