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2005年4月 5日 (火)

ウェザーアトラス その4

ウェザーアトラス機能紹介の4回目を書こう書こうと思っていたら、アルプス社よりとても残念なお知らせが発表されました。

それは、濱風さんからのコメントでもあったように、ウェザーアトラスのサービス終了に関するお知らせです。

便利で簡単に様々な気象情報が入手出来るだけでなく、気象資料の見方や用語に関する説明(ヘルプ)も充実していたウェザーアトラスのサービスが2005年9月30日をもって終了するというものです。

そのため、もうウェザーアトラスの機能紹介をしても仕方ないのですが、最後の足掻きとして最後(第10回)まで続けたいと思います。

ということで、今回は「台風までの距離を測ろう」です。

ちょっと、季節外れなテーマですが、ウェザーアトラスでは台風だけでなく震央までの距離や雨域までの距離など様々な距離を測定することが出来ます。

例えば、台風(の暴風域)まで距離とその移動速度から暴風域に入るおおまかな時間帯を見積もることが可能です。

横浜から台風の暴風域までの距離を測ってみました。その結果が、下の図です(実際には距離は画面上のツールバー付近に表示されます)。

conv0092
2004年台風22号 10月9日14時

10月9日14時現在、台風22号は時速60kmで北北東に進んでおり、横浜から暴風域までの距離はおよそ126kmであることが分かります。

つまり、台風がこのまま進むと126÷60=約2時間後(16時)には横浜が暴風域に入ることが予想出来ます。

conv0093
2004年台風22号 10月9日17時
実際には17時少し前に暴風域に入ったとみられます。

このようにウェザーアトラスがあれば、暴風域に入る時間帯を自分である程度の予測することが出来、自己防災に役立てることも可能だったわけです(もちろん、気象業務法に触れないよう個人的な予測に限られますが)。

また、レーダーエコーの移動から、雨が降り出すおおまかな時間帯を予測することも可能です。

以前にも書いたようにウェザーアトラスの今後にはかなり憂慮していて、ある程度の覚悟は出来ていたのですが、サービスが終了してしまうのは、やはり残念で仕方ないです。


ウェザーアトラスの機能【目次】
第1回:概要(1月13日)
第2回:警報・注意報が発表されている地域がよく分かる(1月18日)
第3回:雨降りアラーム、警報・注意報アラームを設定しよう(2月24日)
第4回:台風までの距離を測ろう(今回)
第5回:地震発生!すかさずウェザーアトラスで確認しよう(4月11日)
第6回:アメダスや雲の動きをアニメーションで表示しよう(4月19日)
第7回:難しい気象用語もこれで安心(5月3日)
第8回:気象予報士試験対策にもなる?支援資料の見方(5月9日)
第9回:最近発生した地震の震源分布を表示しよう(8月8日)
最終回:ウェザーアトラスをカスタマイズしよう(8月27日)

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気象」カテゴリの記事

コメント

ラナさん、こんばんは。

私も去年はウェザーアトラスの台風情報をよく利用してました。
距離を測ったり、どこの地域が暴風域に入っているのか、一目瞭然でしたね…
さすが地図を作っている会社だと感心していました。
また、ウェザーアトラスの資料数の多さは、気象を勉強する私にとってはものすごい有益でしたし、年額1万円でGPVまで取り出せるため、とても重宝していました。

終了まであと半年もありませんが、それまでにぜひウェザーアトラスの機能紹介を完成させてください!
私は終了まで毎日、GPVを立ち上げてウェザーアトラスを楽しむと同時に、次の情報配信先を探したいと思います…

濱風さん、コメントありがとうございました。

> また、ウェザーアトラスの資料数の多さは、気象を勉強する私にとってはものすごい有益でしたし、年額1万円でGPVまで取り出せるため、とても重宝していました。
>
ほんと、そうでしたよね。と、すでに過去形になっているのが悲しい。

GPVを地図上に表示させ、しかもアニメーションで天気の変化まで見ることが出来る、一般向け気象情報なんて他にはないんじゃないでしょうか?しかも、年間一万円で。


> 終了まであと半年もありませんが、それまでにぜひウェザーアトラスの機能紹介を完成させてください!
>
出来る限り、一週間に一回程度は紹介するようにしたいと思っています。

この記事へのコメントは終了しました。

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