日照不足・低温続きの天気
東日本では、5月に入ってから天気が悪く気温の低い日が続いています。特に東北地方では農作物への影響も懸念されているようです。
これは、北海道の北東に高気圧(オホーツク海高気圧)が居座り、日本付近に低気圧や前線が止まるために起こります。
また、その高気圧は北極方面からの冷たい風を関東から東北の太平洋側に吹き込ませるため、低温となります。関東地方の天気予報で「海からの冷たい風が吹き込み、低温となる。」とか言うやつです。
このオホーツク海高気圧から吹く冷たく湿った風は、東北地方では「やませ」、気象用語では「北東気流」と呼ばれます。
これは、梅雨時期に顕著になります。東日本の梅雨が肌寒いのはこのためです。一方、西日本の梅雨は、この影響をあまり受けず、逆にインド方面生まれの暖かく湿った風が吹き込むため、蒸し暑く、時折激しい雨を降らせる梅雨となります。
そして、この北東気流が梅雨が明けても続くと(時には梅雨が明けないまま秋になってしまう)、冷夏や東北地方の冷害を引き起こします。
西日本に生まれ育った私にとって、この北東気流ほど苦手なものはありません。
今、居座っているオホーツク海高気圧はそろそろ動きだしそうな気配もありますが、気象庁では予報に苦慮しているようです。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
ラナさん、こんにちは。
私は愛知から神奈川に引っ越してきて17年余りになりますが、
いまだにこの北東気流=やませには慣れることができずにいますよ。
全国的に「晴れのお天気でしょう」なんていう天気予報のときに、
関東の一部だけがどんよりして薄ら寒い、ということがままありますよねぇ。
そんなときは思わずTVに向かってツッコミをいれたくなります。
投稿: ポージィ | 2005年5月16日 (月) 09:25
ポージィさん、コメントありがとうございました。
よかった(^_^)、同じように思っている人が他にもいて。
気象衛星の画像を見ていても、関東平野の形にキレイに雲が発生している時もありますからね。
投稿: ラナ | 2005年5月16日 (月) 16:21