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2005年6月13日 (月)

気象データの改廃とウェザーアトラス

天気予報等に利用されている気象庁の数値予報データが、2005年度から2006年度にかけて改廃されます。

その内容は、これまで行われてきたデータの配信方法が廃止され、インターネットでも受信可能な配信方式移行したり、数値予報の水平解像度(天気予報をどの程度のエリアごとに出すかという精度)が高まったりします。

現在、気象庁が出している最も細かい水平解像度は約10km四方ですが、それが約5kn四方に高まります(何時間先までの予報を出すかの予報時間も現在より長くなります)。

また、雨量レーダーも現在の水平解像度約2.5km四方から約1km四方まで高まります。

これらは、気象による災害をきめ細かに予見することが可能となり、防災気象上有効なことです。

さて、このような改廃の大きな波が今年(2005年)の10月にやってきます。

ウェザーアトラスが、今年の9月末でサービスを終了することとなった理由は、このようなところにあるかも知れません。

つまり、これまでウェザーアトラスで使用していたデータが廃止されるとか、データ形式が変わってしまい、ウェザーアトラスで処理出来なくなってしまうのではないか?ということです。

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気象」カテゴリの記事

コメント

インターネット使った配信に移行するのは良いんだけど、気象業務支援センターのオンラインデータ配信の資料を見てみると、ことごとく FTP ですね。HTTPS + WebDAV ぐらいでやればファイア・ウォールに開ける穴が限定できてネットワーク管理的には楽になりそう。いろいろなデータ形式もあるけどいっそのこと全部 XML + 圧縮で統一してくれると処理する方も楽そうに思えるんですけどね。予報など文字のみで済むものは stylesheet 使って好きな表示フォーマットにすることもできそう。

心理歴史学者さん、コメントありがとうございました。

心理歴史学者さんはコンピュータシステム、ネットワークについて詳しそうですね。私は、ほとんど素人なので、心理歴史学者さんのコメントは、ちょっと難しすぎるところがあったりします。

しかし、この分野も勉強していきたいと思ってますので、よろしかったらいろいろ教えてください。お願いいたします。

VPN を使わないで FTP を使う (FTP に限りませんが) と暗号化されていないので ID やパスワードが漏れる危険性があるということと、FTP だと制御用に 21 番と言うポート番号を使い、実際のデータ転送には別のポート番号 (モードによっては動的に変わる) を使います。ファイアウォールはまさに防火壁なので本来穴など開いていないことが望ましいのですが、それでは全く通信できなくなってしまうので必要最低限の穴、HTTP なら 80 番、HTTPS なら 443 番を通常開けるわけです。FTP を使うと開けなければいけない穴が増えてしまうし、動的に変わるポート番号をどうするのかなど、管理する方から見れば面倒が増えてしまうのです。WebDAV というのは HTTP の拡張でファイルを読み書きするやり方で、Web ブラウザ (と言うか HTTP や HTTPS のクライアント) でアクセスできますし、Microsoft Windows XP あたりだと標準のエクスプローラーでネットワーク・フォルダ上のファイルの読み書きと同等の操作で扱えます。ファイアウォールも通常は 80 番や 443 番が通れば良いので特別なことをする必要もありません。

ざっとした説明だとこんな感じですが、ラナさん、よろしいですか。

心理歴史学者さん、こんにちは。

ネットワークに関する解説をして頂きありがとうございました。

おかげさまで、概要を理解することが出来ました。

今後ともよろしくお願いいたします。

ウェザーアトラスに限らず、山の気象情報などのネット上の無料サービスが次々に終了しているように思います。

気象庁などの配信元のデータ提供方法の変更が影響しているのでしょうか。

大変残念です。

hubbleさん、コメントありがとうございました。

>ウェザーアトラスに限らず、山の気象情報などのネット上の無料サービスが次々に終了しているように思います。

>

そうなんですか?知りませんでした。

ウェザーアトラスは有料サービスですが、気象情報を提供するには結構コストが掛かってしまうんですよね。

このことについては、色々書いてしてしまいそうなので、コメントではなく、本文の記事として書きたいと思います。

ラナさん、コメントありがとうございます。

>ウェザーアトラスに限らず、山の気象情報などのネット上の無料サービスが次々に終了しているように思います。

夏山シーズンが近づき、山の天気のサイトを探していたところ、以前サービスを提供していたasahi.comやヤマケイが提供を取り止めていたことから、こんなことを書いた次第です。(シーズンが来れば再開するのかもしれませんが・・・)

インターネットで得られる気象情報が、以前に比べ激増していることは、十分実感できているのですが、昔は、NHKテレビの夕方の気象情報でも最後に「山の天気」を伝えていたことを思い出して、欲しい情報はなかなか手に入りにくいのかなあ、と思っています。

気象情報とコストについて、お話いただけるようなので楽しみにしています。

hubbleさん、コメントありがとうございました。

>以前サービスを提供していたasahi.comやヤマケイが提供を取り止めていたことから、こんなことを書いた次第です。

>

へぇ、ヤマケイでも提供していたんですか?

>昔は、NHKテレビの夕方の気象情報でも最後に「山の天気」を伝えていたことを思い出して、欲しい情報はなかなか手に入りにくいのかなあ、と思っています。

>

色んなところで情報が入手出来ていたんですね。

ところで、今でもラジオ短波の山岳気象情報でしたっけ?あるんでしょうか?

今の時代、「短波放送」そのものを知っている人も少ないとは思いますけどね(^_^;)。



私は、ウェザーアトラスで全てが事足りているので、他でどのような気象情報が提供されているかって、ほとんど知らないんですよね。

だから、この9月にウェザーアトラスのサービスが終了してしまうと、本当に困ってしまいます。いまから、代替の情報源を探しておかなければならないんですけどね。

>気象情報とコストについて、お話いただけるようなので楽しみにしています。

>

まだ、文章は出来ていませんが、出来る限り期待に添えるよう頑張ります。

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