なら燈花会に想いを寄せて
昨日(8/13)に引き続き今日も燈花会を見に行ってきました。
幻想的なろうそくの灯りに照らし出される古都の情景がこんなにも感動するものとは思いもしなかったです。ろうそくという灯の揺らぎが幻想さを増しているんでしょう。
しかし、この感動は燈花会の美しさだけではありませんでした。
奈良を離れて間もなく丸8年、奈良のあまりの変化に感動していたのです。
奈良には長い間「大仏商法」と呼ばれる保守的な商習慣があり、奈良の発展を阻んできていました。
大仏商法とは、「奈良には大仏さんがいたはるから、お客さんはなんぼでも来てくれはる。そやから、なんもせんでもええねん。」
(奈良には大仏さんがあるので、お客さんは幾らでもいらっしゃる。だから、何も努力する必要はないんです。)
と言う保守的な考え方です。
そのため、奈良には大きな変化というものがありませんでした。もちろん、それを脱却しようとする動きもあったんですが、あまり積極的ではありませんでした。
それが大きく変化し始めたのは、わずか十数年前からかも知れません。
古都を積極的にPRする動きがあったり(ならまち(元興寺界隈の奈良の古い街並み)に訪れる観光客が増えた)、ちょっと風情のあるショップが出来るようになったりと。

奥の灯りは若草山に照らし出された灯りで
何かの言葉が書かれていました。
ひょっとすれば、燈花会に訪れる観光客数は他のどんな奈良の行事よりも多いのかも知れません。
燈花会で感動して、改めて奈良が好きであることを確認したのでした。本当に奈良も変わったものです。
燈花会は明日(8/15)まで奈良公園一帯で開催されています。
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コメント
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念願の「なら燈花会」に行かれて、よかったですね!
詳しい数字は分かりませんが、ここ数年、奈良の観光客や修学旅行生は、減る傾向にあるそうです。
黙っていても、お客さんが来てくれる時代ではないのでしょう。
ラナさんの活動が実を結んだんですね!
投稿: micho7 | 2005年8月22日 (月) 20:21
micho7さん、お帰りなさい。そして、コメントありがとうございました。
>念願の「なら燈花会」に行かれて、よかったですね!
>
はい!!本当に行って良かったと思っています。
実際に行ってみて、すばらしさを知ることが出来ました。
ある情報によると、今年の来場者数は昨年の70万人をやや下回る程度だったそうです。
ボランティアで開催されているにもかかわらず、すごい数だと思います。
しかし、ボランティアであることの問題点も多く抱えているそうで、その辺りを如何に解決していくかは課題のようです。
>黙っていても、お客さんが来てくれる時代ではないのでしょう。
>
燈花会のように奈良を変えていこうとする動きはとても喜ばしいことですが、未だに奈良公園周辺の土産物屋や飲食店では大仏商法にふんぞり返っている店を見かけるのは嘆かわしいことです。
場所が場所だけにお客さんがいくらでも来てくれるんですよね。特に大仏殿前交差点近くの店とか。
>ラナさんの活動が実を結んだんですね!
>
いえいえ、私は何も出来ませんでした。
途中で奈良を出て行った人間ですから。
ただ、今でもあの時のまちづくり団体の方々とは交流があります。
投稿: ラナ | 2005年8月22日 (月) 23:41