電気自動車のCO2排出量
今度はポージィさんから宿題をいただきました。
「電気自動車で使う電気を発電するときに発生する二酸化炭素はどうなの?」という質問でした。その内容に私も興味を持ったので、ちょっと調べてみました。
結論から先に書くと、電気自動車とガソリン車が1km走行するのに排出する二酸化炭素の量は次の通りです。
ガソリン車:232g
電気自動車:50g
電気自動車の二酸化炭素排出量は、ガソリン車の4分の1以下であることが分かります。ただし、以下の条件下の場合です。おそらく、バッテリ容量やモーター効率、自動車の重量などによって大きく変わってくるかと思います。数値の取扱にはご注意下さい。
【自分でもよく分かっていない試算】
先ずは、ガソリン車の二酸化炭素排出量を考えてみましょう。
ガソリン1Lを燃焼させると、およそ2.32kg(CO2換算)の二酸化炭素を排出します。燃費が10km/Lのガソリン車を考えると、1km走行で0.232kg(232g)の二酸化炭素を排出することが分かります。
電気自動車の燃費?については、とりあえず、こんな数値[人力検索サイトはてな?]を使ってみることにしました。
この試算によると、14.4kWhの電力消費で電気自動車は110km走行するらしいです。車のことはほとんど知らないので、この数値が合っているのか、間違っているのか分かりません(^_^;)。
つまり、電気自動車は1km走行で14.4kWh÷110km=0.131kWhの電力を消費することになります。
一方、東京電力の二酸化炭素排出原単位(1kWhあたりの排出量)は、0.381kg/kWh(CO2換算)です。
ということは、電気自動車1km走行で0.131kWh×0.381kg/kWh=0.05kg(50g)の二酸化炭素を排出。
うーん・・・正直、合っているのかどうか分かりません。もし、間違っていたなら、ごめんなさいです。
そうそう、燃料代と電気代の比較なんてのも面白いですね(各自でやってみてください)。これだけで比較すると、電気自動車の方が安いことが分かります。
しかし、自動車本体は電気自動車の方が高いし、バッテリーの交換費用も高いことでしょう。
あと、ガソリン車(ディーゼル車)の場合は、窒素酸化物などの大気汚染物質排出量が多いです。
さぁ、あなたはガソリン車、電気自動車のどちらを選びますか?
やっぱり、ハイブリッド車かな?(^-^)g""
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
わぁ… ありがとうございます!!
と とても 自分じゃこんな計算できません。
何でも、電気自動車のバッテリー性能はかなり向上してきて
いるそうですし、2年後くらいには家庭向けも販売したいという
ことでした。
ラナさんの計算してくださった数値を見ると、電気自動車も
ありだなって思いますね。問題は庶民にとってはやっぱり
価格と、充電に時間がかかることなどでしょうか。
ということは、現時点ではやっぱりハイブリッド車に軍配かな。
投稿: ポージィ | 2005年9月 6日 (火) 11:21
ポージィさん、コメントありがとうございました。
> わぁ… ありがとうございます!!
> と とても 自分じゃこんな計算できません。
>
いえいえ、どういたしまして。実は私自身、前々から知りたいなぁと思いながらも、なかなか調べていなかったのです。
これを機にようやく調べることが出来ました。
> 何でも、電気自動車のバッテリー性能はかなり向上してきて
いるそうですし、2年後くらいには家庭向けも販売したいという
ことでした。
>
技術革新って、すごいですからね。今後、ガソリンが値下がることもなさそうなので、競争できるようになるかも知れないですね。
> 現時点ではやっぱりハイブリッド車に軍配かな。
>
やはりそうでしょう・・・
投稿: ラナ | 2005年9月 7日 (水) 01:00