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2005年12月18日 (日)

狸の化かし合い(その2)

「大阪学」(大谷晃一著、新潮文庫)という本で著者は
「たぬきの七化け」として、このことについて書いて
います。

大阪のたぬきは、そば台のきつねに決まっている。 それが、隣の京都でたぬきを注文すると、 「おうどんですか、おそばですか」ときっと年を押される。 京のたぬきは、きつねうどんにあん掛けしたものをいう。 注文したものと違う、とよく悶着が起きるらしい。

また、関東の「たぬき」を九州では「ハイカラ」と呼ぶとも、
書かれています。何でも、関東からやって来てハイカラ
のものに違いないということで、その名が付けられたと
書かれています。

このように、「たぬき」は地域によっては、その呼び名まで
化けてしまうようです。

そういえば、大阪や奈良でも店によっては「ハイカラ」という
呼び方をしていたような気がします。


ちなみに、京都で「きつねうどん」といえば、
細くきざんだ甘煮していない油揚げ入りうどんで、
大阪でいう「きざみうどん」に相当します。

また、大阪では「きつねうどん」は単に「きつね」、
「たぬきそば」は単に「たぬき」といいます。


あと、関東の「たぬきうどん」に相当するものは、
関西では「素うどん(かけうどん)」+「タダ(無料)
で置いてある天カス」ということになり、
関西人が関東でたぬきを注文すると、
えらく損をした気分になってしまいます
(関東の「たぬき」は、「きつね」と同じ値段が多い)。

もちろん、私は関東で絶対に「たぬき」は頼みません。

最近は関東でも讃岐うどん屋さんが増えて、
天カスがただで置いてあるので、嬉しいことです。


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