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2006年12月17日 (日)

ドラマ「氷点」の中で

三週間ほど前のことですが、テレビ朝日系で三浦綾子原作の氷点が放送されました。

氷点の原作を読んだことはないのですが、人間の嫉妬、憎悪、猜疑、エゴを鋭く描いていることに驚きを感じたドラマでした。

ところで、このドラマの舞台は北海道旭川市、雪が降りしきる中でも主人公の陽子が健気に牛乳配達をする姿や厳しい冬の光景が描かれています。

そんな中で、昭和30年10月31日を映し出したシーンがあり、街はすっかり雪化粧となっていました。

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テレビ朝日2006年11月25日放送「氷点」前編より

最初は北海道の冬は早いので、10月下旬ですでに雪があんなにも積もっているのかと思っていました。

しかし、やはりちょっと違和感があって、気象庁のホームページで昭和30年(1955年)10月の旭川地方気象台における気象観測データを調べてみました。

その結果、当時の降雪の深さ合計は7cmでした。それに旭川地方気象台における初雪の平年値(1971年から2000年の平均)は10月23日です。

いくら温暖化が進んでいるといっても、1955年10月31日にあれだけの雪が積もっているとは考えにくいです。

ドラマの舞台が旭川のどの辺りを想定しているのかは知らないし、ドラマはフィクションだから、そこまで追求するのは何かと思うのですが、もうちょっと気象のことを考えて欲しかったと思います。

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コメント

雪が大量に降り積もるような気象条件で牛乳配達って、純水よりは凝固点が低いとはいえ、配達して外になんか置いておいたら牛乳が凍ってしまう、もしくは過冷却でふたを取った瞬間に凍りつきそうな気が。そのドラマは見ていないんですが、何か特殊な保温装置でもあるのでしょうか、それとも家の人が回収するまでに熱が取り去られないほど大量の牛乳が入った巨大な瓶とか。ラナさんの言う通り気象のことを考えていないからそもそも設定に無理があったのではないでしょうか。

心理歴史学者さん、コメントありがとうございました。



>純水よりは凝固点が低いとはいえ、

>配達して外になんか置いておいたら牛乳が凍ってしまう

>

このことについては、手渡しか新聞紙にくるんで配達しているシーンがありました。

また、牛乳屋さんの店主(キム兄)が

「○○さんが、陽子ちゃんが牛乳を新聞紙にくるんで配達してくれるんで、『牛乳が凍らなくてすむ』って、喜んでいたよ。」

って話していました。

10月下旬の積雪にしても、真冬の牛乳配達にしても現地の人に教えて貰うのが一番でしょうけどね。

旭川の方、ぜひ教えて下さ~いm(__)m。

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