PASMOは本当に便利なのか？（その2）

私がPASMOが中途半端なサービスのため不便で仕方ないと思うのは、以下の理由からです。

まず、PASMO（Suica）定期券には電車とバスそれぞれ1社の情報しか入らないということです。つまり、バス＋私鉄＋JR東日本を乗り継ぐ場合は、1枚のPASMO（Suica)では対応できないのです。これは、今後も改善予定はないそうです。

2社以上乗り継ぎでも、連絡定期なら1枚にまとめられますが、3社以上乗り継ぐ場合は、ほとんどの場合1枚には出来ません（これまでの磁気カードの取扱と進化なし）。

この場合、「磁気×2枚」、「磁気＋IC」、「IC×2枚」のいずれかになってしまいます。ただ、IC×2枚なら同じ定期入れに入れればかさばるし、改札を通るときに読み取りエラーになってしまいます。

また、ICOCA（JR西日本のIC乗車カード）やPiTaPa（関西私鉄）、TOICA（JR東海）と相互利用することは出来ず、私のように関西の鉄道も利用する者にとってはメリットはありません（SuicaとICOCAの相互利用は可能）。

現時点での相互利用の関係は、こんな感じだと思います。
PASMO←→Suica←→ICOCA←→PiTaPa

このように一見便利に感じるPASMOですが、1枚あれば全てが事足りるわけではありません。特に条件によって定期を1枚にまとめられないのは、致命的な欠陥です。

IC乗車カードの魅力は、定期券を一々定期入れから出さなくて良いし、乗り越し精算が楽なことです。また、コインロッカーのキーとして使えるのも大きな魅力のひとつです。

しかし、上述の通りまだまだ中途半端で不便な一面もあります。

この4月からは、いよいよ近鉄でもPiTaPaが利用できるようになります（奈良交通やエヌシーバスでも使えるようになります）。しかも、スルッとKANSAIのように青山町駅以西でなく名古屋駅や賢島駅までの近鉄のほぼ全線で利用できます。

ますます便利になるIC乗車カードに期待したいものです。

PASMO、Suica、ICOCA、CI-CA（奈良交通）
これらのカードが1枚にまとめられるのはいつの日か？

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