放射線、放射能の単位について(その2)
[2-2]放射能(の強さ)を現す単位
「放射線と放射能、放射性物質(その4)」において、放射能とは、
(1)原子核が(自発的に)壊変(崩壊)して、α線、β線、γ線などの放射線を出す性質(能力)のこと。
(2)原子核の1秒当たりの壊変数、すなわち放射能の強さのこと。
と書きました。
ここでは、(2)番目の意味と等しく、1秒当たりに何個の原子核が壊変して放射線を出すかで、ベクレルといいます。表記は[Bq]、別の表し方では、[壊変数/sec(壊変数毎秒)]となります。
水道水や野菜などに含まれていた放射性物質の量は、放射能の強さというわけです。
Bqという単位の他に「キューリー(Ci)」というものがあります。これは、ラジウム226(Ra-226)という放射性物質(RI)1gが持っている放射能に等しい量で、1Ci = 370億ベクレル(3.7*10^10Bq)です。
【Ra-226は天然に存在するRIで半減期は1602年、α壊変してラドン222(Rn-222)に変化し、Rn-222はポロニウム218(Po-218)へと変化していき、最終的に鉛206(Pb-206)に変化し安定します。この変化をウラン系列(4n+2)の放射性壊変系列と呼びます。】
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